現在のビジネスシーンでは、スピード感のみを重視した傾向があり、迅速な対応と効率性が求められることがよくあります。
私も以前はスタートアップ企業に在籍しており、当時の社長から口酸っぱくスピード感を求められていました。
しかし、スピード感のみを重視した仕事の進め方を行うと、結果として慎重にじっくり進めたほうがよかったという場面を多々経験しました。
まさにウサギとカメの事例のように、コツコツゆっくり進めたほうが結果として素早く確実に仕事を進められることがあります。
スピードのみ追求する仕事の進め方には、重大な落とし穴とデメリットが存在するため、詳しく解説します。
付け焼き刃の施策になり、負債が溜まっていく
たしかに仕事の施策や行動は早いに越したことはありません。
しかし、施策やタスクの精度が低いとその場しのぎの対応となり、本質的な施策や改善となりません。
付け焼き刃で行った施策が重なると、その場しのぎの対応が習慣づいてしまい、細かな負債がどんどん溜まっていきます。
どんどん溜まっていった負債を解消するのには、膨大な時間と労力がかかり、長期的に見ると大きな損失となります。
仕事の品質が犠牲になる
スピード感のみを重視することで、仕事の品質も犠牲となります。
急ぎ足でタスクをこなすことは、細かい注意や考える力をおろそかにし、結果としてミスが増え仕事の質が低下します。
これらの品質が犠牲になることで、最終的には顧客満足度の低下やビジネスチャンスの損失につながります。
担当者に過度なストレスが発生する懸念
スピード感のみ重視する文化は、担当者に過度なストレスを与えます。
常に急がされていると、タスクの精度を下げてしまい、担当者へ過度なストレスが発生します。
短期的にはよく見えるかもしれませんが、長期的に見ると、スピード感のみで仕事を進めると組織全体の生産性に悪い影響を与えてしまいます。
コミニュケーションが疎かになる
スピード感のみを従事する環境では、各自のコミュニケーションがおろそかになります。
私が在籍していたスタートアップ企業でも、急かさせることによりコミニュケーションがどんどん悪くなっていきました。
チームメンバーや関係者とコミュニケーションを取ることが疎かになると、仕事への誤解や不明点が頻繁に発生するため、結果として遠回りとなります。
スピード感のみを重視するのではなく時には慎重に遠回りも必要
このようにスピード感のみを重視すると、様々な落とし穴やデメリットが発生し、結果的にスピード感も得られないということがあります。
ときには本当に仕事の早さが求められることもありますが、常習化してしまうと会社にとっても担当者にとってもよくない結果になることがありますので、慎重に仕事を進めることも忘れないようにすることをオススメします。