WordPressのコアのアップデートについて、みなさん気にされていますか?
管理画面上で更新があるよ~という表示があるから細かく確認せず、アップデートをしている方も多いのではないでしょうか?
2024年7月にリリース予定の、WordPressの次期バージョン6.6では、もしかしたらノールックでアップデートするのは危険かもしれません。
PHP 7.0・7.1のサポートが廃止される旨が発表されたのです。
WordPress 6.6ではなにが起きるの?
WordPress 6.6ではPHP 7.0・7.1のサポートが廃止されます。
これはどういう意味かというと、「WordPress 6.6からはPHP7.1より低い環境で動くか動かないかを考慮せずに開発するよ(なのでその環境のWordPressは動かなくなる可能性が高いよ)」というものです。
サポートされない=即動かなくなる!というわけではありませんが、テーマやプラグインはWordPressコアの動作要件に則って開発されることが多いため、利用しているテーマやプラグインなどによってはぱったり動かなくなってしまう…ということもありえますので注意が必要です。
自分の環境がそのままアップデートをかけていい環境か一度確認しよう
今使っているWordPressがどんな環境で動いているかなんて知らないよ!という方も少なからずいるのではないでしょうか?
WordPress上からどういった環境で動いているかを確認することができます。
管理画面のメニューから「ツール」→「サイトヘルス」→「情報」のタブ内の「サーバー」の項目から確認ができます。
こんな感じで表示されています。ここの「PHPバージョン」が7.1より低くないか確認してみてください。
WordPressの仕様上、動かないPHPのバージョンのサーバーへはアップデートはされないため、「自動でアップデートがかかっちゃった!」ということはおそらく発生しません。ただし、6.6がリリースされたっていうけど、いくら待ってもWordPressが6.5より上がらないぞ?という場合はPHPのバージョンが低いからという可能性があります。
もしもPHPのバージョンが7.1より低かった時にやること
WordPressの開発元によると、PHP 7.0と7.1の合計使用率は 2.45%1とのことなので、対象となる方は意外と少ないかもしれません。
ですが、WordPressのサイトを作ったのが5~6年くらい前!とかだと、ちょうどその頃のレンタルサーバーでのデフォルト設定がPHP 7.1だったりすることもあり、そのままPHPのバージョンなんて気にしないよ~とサイト運営を続けた結果、今日までPHP 7.1のままできてしまう…とかの方がたまにいらっしゃいます。
そういう方向けの対応策を簡単にまとめます。
コツはPHPのバージョンアップが先・WordPressのアップデートは後!です。
事前に、利用しているサーバー環境がPHPのバージョン変更を行える環境か確認しておきましょう!
エックスサーバー・さくらのレンタルサーバー・ロリポップ・コアサーバーなどの主要なレンタルサーバー会社さんは管理画面でPHPのバージョン変更機能を提供しています(もしわからない場合はサーバー会社さんに直接問い合わせてみてください)
変更するバージョンは7.2より高い必要がありますが、高けりゃいいというもんでもないため、WordPressが推奨しているPHP 7.4が選択できるようであればPHP 7.4を選ぶのがおすすめです。
前述のサイトヘルスの項目でのPHPのバージョンが7.2より高いバージョンに変更になっていることを確認しWordPressのアップデートを行います。
サーバーによってはコントロールパネルで設定後、すぐには反映されない場合があるので、10分ほど待ってみてからの確認&バージョンアップがおすすめです。
無事PHPも7.4以上、WordPressも6.6になったら完了です。おつかれさまでした!
WordPressを使っていてPHPのバージョンを気にすることってなかなかないと思います。
サイトヘルス欄はWordPressでサイト運営していく際にかなり有用な情報がたくさん載っているので、一度確認してみるとおもしろいと思います。
この記事がお困りの方の参考になれば幸いです。